情報処理安全確保支援士とは

情報処理安全確保支援士

【情報処理安全確保支援士】という国家資格・制度をご存知でしょうか?

  • 名前だけは聞いたことあるけど何をする人なの?
  • その国家資格を持ってると何ができるの?
  • どうすればその国家資格を取得できるの?

こういった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

それもそのはず、情報処理安全確保支援士という国家資格・制度は、2016年10月21日に認定されたばかりで、非常に新しい国家資格・制度となっています。

今回は情報処理安全確保支援士とはどのような制度なのか、背景や支援士になることのメリット、資格の取得方法等を説明したいと思います。

どのような制度なの?

年々多様化・高度化するサイバー攻撃より重要な情報資産を守るため、高度なサイバーセキュリティ対策が実施出来る人材の育成・確保をすることを目的に、2016年10月21日に経済産業省に国家資格として認定されました。

情報系資格の中で初の士業となります。

「税理士」「弁護士」「中小企業診断士」といった士業と同様、必要な資格試験に合格した上で士業登録し、関連する業務に従事する事が可能となります。ただし、現時点では弁護士のような独占業務はないため、情報セキュリティにおける知識を保有している証という側面が強いです。

将来的には官公庁のプロジェクトに支援士の配置を必須化したり、企業で適切な人数を配置することが義務化されることが検討されています。

どうすれば支援士になれるの?

IPA(情報処理推進機構)が主催している情報処理安全確保支援士試験に合格すると士業登録が可能となります。経過措置として、以下2つの情報セキュリティに関連する資格を所有している場合についても士業登録が可能となっています。(合格年度は問われません。)

  • テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験(SV)
  • 情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)

但し、経過措置は2年間のみ有効となっており、2018年10月20日までに情報処理安全確保支援士として登録を実施しないと経過措置対象外となります。

経過措置対象外となってしまった場合、上記2資格を所有していても、士業登録するには情報処理安全確保支援士試験を受け直す必要があります。※情報処理安全確保支援士試験に合格していれば登録期限はありません。

また、特殊な条件として以下のものがあります。

警察庁又は都道府県警察でサイバー犯罪の取締りのための情報技術の解析に関する事務に通算2年以上従事した者及び自衛隊においてサイバーセキュリティに関する知識及び技能を要する事務に通算2年以上従事した者で、情報処理安全確保支援士の業務を行うのに十分な能力を有すると警察庁長官又は防衛大臣が認める者は、経済産業大臣の認定により、試験に合格することなく情報処理安全確保支援士の登録を受けることができる。

引用元:wikipedia – 情報処理安全確保支援士

既に情報処理安全確保支援士に求められる技術力を持ち、実務を行っている人については試験を免除されます。上記条件に該当するのがどの程度いるかは不明です。

士業登録方法については以下のページに詳細が記載してあります。

国家資格「情報処理安全確保支援士」- 3.登録手続きについて

支援士にはどのようなメリット・デメリットがあるの?

支援士になることのメリット

以下、IPAのホームページに記載してある支援士になることのメリットとなります。

・国家資格「情報処理安全確保支援士」の資格名称を使用することができます。
・情報セキュリティに関する高度な知識・技能を保有する証になります。
・毎年の講習受講により、情報セキュリティに関する最新知識や実践的な能力を維持できます。

引用元:IPA:国家資格「情報処理安全確保支援士」

一つ目の資格名称の使用権については、公的に支援士を名乗ることができ、専用のロゴマークを名刺等に使用することが可能になります。

二つ目はそのままですね。支援士であること自体が情報セキュリティに対する高度な知識を有している証となります。

三つ目は支援士として活動していくには定期的に最新のセキュリティ情報等の知識を講習を通してアップデートできるようになっています。

支援士になることのデメリット

大きなデメリットに費用対効果が上げられると思います。

支援士の登録・維持には以下の費用が掛かります。

【登録時】
登録免許税:9,000円
登録手数料:10,700円

計:19,700円

【維持費(受講必須な講習費)】
オンライン講習:登録日を起点とし、年1回(6時間)受講:1回20,000円
集合講習:登録日を起点とし、3年目に1回(6時間)受講:1回80,000円~90,000円

3年間計:150,000円

登録時に約2万円、維持費が3年間で15万円も掛かります。

上にも書きましたが、現時点では情報セキュリティにおける知識を保有している証としての側面が強いため、維持費を上回る効果(給与アップ等)を得るのは難しいケースが多いのではないでしょうか。

現時点では士業登録できる資格は所有しているが、士業登録は実施しない人も多いようです。維持費を払ってでも士業登録するメリットが大きくなったときに士業登録者が爆発的に増えるのではないかと思います。

最後に

情報処理安全確保支援士は出来たばかりの制度で認知度も低いです。しかしながら、年々情報セキュリティの重要性が高まっているため、今後は重要なポジションになっていくことはほぼ間違いないと思っています。

知識的な面でも制度的な面でも情報処理安全確保支援士試験に合格しておくことは必ず今後のためになると思います。

ちなみに私は第一回の支援士試験に合格しています。ただし、現在は士業未登録です。来るべき時が来れば・・という感じですね。

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