Azure IaaSの基本となる仮想マシンの作成方法を紹介します。
今回はAzure IaaS上にWindows Server 2016を作成します。
Azure Portalへサインイン
以下URLへアクセスします。
Azureが利用できるアカウントでサインインします。
仮想マシンの作成
作成する仮想マシンの選択
Azure Portalが表示されたら仮想マシンを作成します。
メニュー左上の「リソースの作成」をクリックします。右ペインにAzure Marketplaceが表示されたら「Compute」をクリックし、「すべて表示」をクリックします。
今回はWindows Server 2016を作成するため、「Windows Server」をクリックし、「Windows Server 2016 Datacenter」をクリックします。
以下の画面になったら「作成」をクリックします。
パラメータ設定
次に仮想マシンのパラメータを決めていきます。1の基本設定の構成では以下のパラメータを入力します。
名前 | 仮想マシンの名前を入力します。このパラメータがそのまま仮想マシンのホスト名となります。 |
---|---|
VMディスク の種類 |
SSDかHDDを選択できます。SSDの方がディスクスピードが早く、値段が高く設定されています。 |
ユーザ名/ パスワード |
このパラメータがLocal Administratorのユーザ名/パスワードとなります。一般的なパスワードルールより厳しめ(12文字以上、複雑なパスワード要件)となっています。 |
サブスクリプション | 選択可能なサブスクリプションを選択します。 |
リソース グループ |
仮想マシンを作成すると様々なリソース(NICやディスクなど)が作成されます。それらをまとめて管理する入れ物となります。 |
場所 | Azureデータセンターは全世界にあります。どこの場所を利用するか選択します。リージョンによって価格が違ったり、取り扱えるサービスが違ったりもします。 |
すべて入力したらOKをクリックします。
仮想マシンのサイズを選択する画面に遷移します。どの程度のスペックの仮想マシンにしますか、という選択です。適切なサイズを選択し、「選択」をクリックします。
次にオプション機能の構成となります。それぞれの詳細は別記事で順次紹介したいと思います。
可用性ゾーン/ 可用性セット |
仮想マシンの可用性についての設定です。 |
---|---|
Storage | マネージドディスクを利用するかの選択です。マネージドディスクを利用しない場合、ストレージアカウントを利用することになります。 |
ネットワーク | Virtual Network、サブネット、パブリックIPアドレス、ネットワークセキュリティグループの設定をします。パブリック受信ポートには「RDP(3389)」を選択しないと、仮想マシン作成後に接続できないため、新規作成する場合は忘れずに選択してください。 |
拡張機能 | 様々な拡張機能を追加可能です。 |
自動 シャットダウン |
Azureは従量課金制なので、利用していない時間は仮想マシンを停止しておくと節約出来ます。〇時に自動シャットダウンする、といった設定が可能です。 |
監視 | ブート診断とゲストOSの診断があります。有効にするには診断ストレージアカウントが必要となります。 |
マネージド サービスID |
Azure Active Directoryへの登録が可能となります。 |
バックアップ | 仮想マシンのバックアップを構成できます。 |
すべて入力したら「OK」をクリックします。
最終確認画面で入力した内容を確認し、「作成」をクリックします。
仮想マシンの作成が完了する、通知に「展開が成功しました」と表示されます。
作成した仮想マシンへ接続
作成が完了した仮想マシンへ接続します。
ダッシュボードより作成した仮想マシンをクリックし、「接続」をクリックします。
「仮想マシンに接続」が表示されるので、「RDPファイルのダウンロード」をクリックします。
画像はChromeのものですが、接続用のRDPファイルのダウンロード画面となります。任意の名前を付けて「保存」をクリックします。
ダウンロードしたRDPファイルを実行します。警告がいくつか表示されますが、いずれも問題ないものなので「接続」をクリックします。
既定で接続元コンピュータのドメイン情報等を引き継いでしまうので、以下の手順でAzure仮想マシンに接続します。
- 「その他」をクリックする
- 「別のアカウントを使用する」をクリックする
- ユーザー名とパスワードを入力する ※先頭に「.\」などを付与してローカルであることを明示する必要があります。
- 「OK」をクリックする
以下の警告が表示されますが、問題ないので「はい」をクリックします。
作成した仮想マシンに接続されました。
同じ要領でその他のOSも作成可能です。
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